アルハンガイのビトゥーン(大晦日)


アルハンガイはホブドよりも東の方向、
ハンガイ山脈の北麓に位置します。
今回はこの中心地ツェツェルレグでの
ビトゥーンを紹介します。
 
ツェツェルレグでは、
ビトゥーンの日の夜になると、
人々は特製の灯火を持って
霊峰ボルガン山に向かいます。
 
この灯火はジャガイモをくり抜き、
その中に油と芯を詰めたもので
ゾル”と呼ばれています。
 
夜が更け、辺りが暗くなると、
山はたくさんのゾルの灯火で
夜空に静かに浮かび上がります。
どこまでがゾルのきらめきで、
どこからが星のかがやきかは
誰にもわかりません。
 
ある人はこの光景を見て、
天と地が一つになったと言いました。
 
次の朝、残されたゾルは鳥たちが食べます。
そして山には何も残りません。
 
アルハンガイのビトゥーンに
来年はみなさんお越しください。
 
アルハンガイのプージー