観光日本語科の三年生の研修ツアーの一週間の日記

皆さん、お読みください。           
1日目[7月25日(土)]
研修ツアーの始めの日です。石川幸久様、加賀美英磨様、糸井透様、糸井キヌエ様の4人のお客様と三人の先生と十二人の学生たちと助手の三人、皆で22人で9時10分に一台のロシアンジープと二台のロシアンワゴン車で出発しました。最初の止まる所はハトゥー峠です。この途中でB車がパンクしましたけど、直している間に回りの景色の写真を撮ったり、ホブド市について説明したり、お客様と話したり、楽しかったです。20分ぐらい掛かって、車を直して出発しました。ハトゥー峠でオボーを回って、説明しました。次に11時40分にショラグ川に着きました。ここに蚊がたくさんいました。
そして、ホブド市から55キロのドンド・ハル・ウズールという所で止まりました。ここでツァンバガラブ山を見ながら昼食を食べました。天気が良かったので、ツァンバガラブ山の万年雪がはっきり見えましたから、お客様は写真を撮ったり、絵をかいたり、楽しんでいました。ここから25キロ走って、今年の春卒業したツェンドツェセンさんのお姉さんの結婚式があって、お客様がモンゴルの結婚式を見ました。石川様は去年の研修ツアーにも参加して、ツェンドツェセンさんを知っているので、また会いたいですから、ここに止まりました。
それからサランツェツェグちゃんの家へ行く途中で、自転車で旅行しているドイツ人と会いました。オユンナー先生は英語の先生もしているので、この人と話しました。透さんもドイツ語の先生ですから、たくさん話しました。このドイツ人は、自転車で一万キロぐらい旅行している人でした。それから、5分ぐらい走ってホンギオ川の鹿石や立石墓や岩壁画などを見て説明しました。青銅器時代の遺跡を見て、お客様が嬉しかったと思います。
そしてサランツェツェグちゃんの家に着きました。サランツェツェグちゃんの家はホブド市から95キロです。夕食を学生たちが作る予定でしたが、サランツェツェグちゃんのお母さんが作って待っていました。夕方、学生たちはお客様に山羊のちちしぼりして見せました。お客様もちちしぼりしてみました。加賀美様は初めてちちしぼりしてみて「難しいね」と言っていました。風が吹いて雨が降って寒かったので、お客様はゲルに火を焚いて泊まりました。私たちはテントやサランツェツェグちゃんの家の食堂を借りて泊まりました。
                                   バイガリ[景子]
                                   オドンチメグ[紀子]






2日目[7月26日(日)]
今日は天気がいいし、説明する観光ポイントはたくさんあるし、とても楽しい、とてもおもしろい日でした。お客様の顔を見たら、嬉しそうな気持ちが見えていました。お客様の様子を見た私たちは「この研修ツアーはよくなりますね」と思って、もっと頑張ろうと思いました。
この日の9時30分に出発して、はじめに私たちはバヤンウルギー県とホブド県の県境になるハシャート峠に来て、バヤンウルギー県とホブド県について詳しく説明をしました。それからホンゴル・ウルン湖に着いて、サラントヤーさんは海抜3981メートルの万年雪がある高いサイル山について、オドンチメグさんは湖とオオハクチョウについて説明しました。お客様は私たちの説明をよく聞いて、色々な質問をしていたので、お客様と私たちにもおもしろかったと思います。ホンゴル・ウルン湖にアカアシシギ、オオハクチョウキンクロハジロ、アジサシ、アカツクシガモなどの水鳥が、いっぱいいました。また湖の岸に、エーデルワイスの花がたくさんありました。
そして、ホンゴル・ウルン湖から出発して、ボルガスト谷の石人を見に行く途中で、ハグ湖の近くに止まって、景色を見ながら、お客様が私たちに「四季の歌」と「くちなしの花」などの日本の歌を教えてくださいました。予定より車が早く進んだから、途中でヤクを飼っている遊牧民の家が見つかったので、そこに止まって、ヤクの写真を撮りながら30分ぐらい休みました。また、カザフ人の家に止まって、鷲を見て、写真を撮りました。お客様が「鷲とヤクを近くから見て、写真を撮りたい」ということができたのはよかったと思います。
そのあとボルガスト谷に着いて、エンフマンダフさんがフシュート・アムの石人を説明しました。そしてちょっと走って、14時半にボラン鉱泉に着いて昼食を食べました。この鉱泉は胆嚢にいいから、鉱泉の水でお茶を作って、みんなで飲みました。
ボラン鉱泉から出発して、途中でスケジュールに入れてない遺跡を見ました。そして、オロン・ノールの石人と鹿石を見ました。その時、バトチメグさんとトゥメンジャルガルが説明をしました。突厥時代の石人と青銅器時代の鹿石を見たので、お客様におもしろかっただろうと思います。お客様に昔の珍しいものを見せて、私たちも嬉しかったです。そして、アルタンツォグツ村の人々が夏を過ごすホーギン・ボラグという所にあるトゥメンジャルガルの家に18時に着きました。
この村にカザフ民族とモンゴル民族のウリアンハイ部族がいっしょに住んでいます。トゥメンジャルガルの家にちょっと休んで、ほかの学生はお客様といっしょにカザフ人のゲルへ歩いて行きました。カザフ民族の習慣を見ました。カザフ人の飼っている子オオカミ、鷲、モンゴルでは珍しいハヤブサを見ました。みんなで鷲とハヤブサを手の上にのせて、写真を撮りました。そしてトゥメンジャルガルの家に帰って来て、夕食を食べて休みました。今日はとてもおもしろい日でした。今日は93キロぐらい走りました。
                              トゥメンジャルガル「数男」
                              サラントヤー「弥生」









3日目[7月27日(月)]
 今日の朝ちょっと寒かったです。私たちは、朝食を食べた後皆で、ハルハ部族とウリアンハイ部族の弓矢をしました。」数男君の故郷アルタンツォグツ村にウリアンハイ部族が住んでいるので、ウリアンハイ弓矢をしました。数男君のお父さんと姉さんはウリアンハイ弓矢をよくできる人たちでした。私たちにも、教えてくれました。ハルハ弓矢とウリアンハイ弓矢の形が違います。ウリアンハイ部族の弓は木で作られていて、長いです。ハルハ部族の弓は角で作られていて、ウリアンハイ弓より短いです。私たちは皆で一度やって見ました。でも、弓矢をするのは、思ったより難しかったです。ウリアンハイ弓矢を私は一人でできなかったです。今日の行く所は研修ツアーの一番だいじな所、ツァスト山の万年雪のある、きれいな自然のある山です。海抜3000メートルです。この山の近くに湖と珍しい花があります。
 私たちの宿泊地は、この万年雪のある山の近くにあります。こんどの宿泊地は、私たちのクラスのトゥメンジャルガル君の友達の遊牧民の家です。この家で4泊します。その間いろいろな所を見ます。
 私たちは朝早めに起きて、アルタンツォグツ村の夏のセンターへ行きました。私たちの行く道はずっと山へ上がる難しい道です。高い山へ登るので、みんなアルタンツォグツの夏のセンターの病院で血圧をはかりました。  
このセンターから3.6キロ行って、タワンベルチル山のふもとに着きました。これから山へ上がります。この道は、たくさんの人が車に乗って行くのは危ないので、私たちは車から降りて、歩いて山の上へ登りました。車に、運転手と運転手を手伝う一人の男の人だけ乗りました。山のふもとから上まで2キロです。
山へ上がるとき、少し時間かかったので、山の上に昼3時に着きました。皆、少し疲れましたが、この山の上から下を見たら、すごく広いところが見えて、とてもきれいでした。山の上にオボーがあるので、オボーをまわって、そこで少し休みながら、写真を撮りました。ここで、昼食を食べる予定でしたが、山の上は本当に寒かったので、食べないで宿泊地へ行きました。
宿泊地に4時30ごろ着きました。その時、少し雨が降っていたので、遊牧民の家でお茶を飲みながら休みました。すぐ、夕食の時間になったので、クラスのトゥメンジャルガル君が羊の解体をしました。トゥメンジャルガル君は一人で初めてやりましたが、とても上手にできました。お客様たちがほめていました。女の学生たちが内臓をきれいにして料理を作りました。お客様たちは内臓を食べて、とてもおいしいと言いました。お客様たちは内臓の中で胃に入れた血と、肺が一番おいしいと言いました。そして、みんなで食べて、歌を歌って、楽しく話をしました。私たちは今日とても忙しかったですが、おもしろかったです。
                                 ジムセー[香]










4日目[7月28日(火)]
この日はツァスト山のノゴーン湖まで4,2キロメートルの乗馬トレッキングをしました。朝、馬の準備をして、10時50分に出発しました。お客様が馬に乗って、学生達は引っ張って行きました。行く途中で写真を取って、休んで行きました。ノゴーン湖を見て、説明をしました。ノゴーン湖は万年雪から流れ込んでいる湖です。万年雪の中に昔の植物の色々な成分が含まれているから万年雪がとけて、流れ込んでいる湖の水は緑になります。ノゴーン湖の近くにある万年雪まで歩いて行って、そばで写真を取って、ノゴーン湖の景色を見ながら、ちょっと休みました。
帰る途中で、山の麓で万年雪を見ながら、昼食を食べました。そこでお客様が絵を書いたり、寝たり、楽しんでいました。行く途中で自然のいい景色を見て、話をして、ゆっくり行ったので、お客様の気持ちはよかったと思います。
また、この日はミャグマルジャルガルさんとサランツェツェグさんは、もう一人のお客様の尾島礼子様を迎えに行って来ました。途中で、ドンド・ハル・ウズールという所で、ツァンバガラブ山と野生のヤギと野生のヒツジの説明をして、ハシャート・アムのサランツェツェグさんの家で昼食を食べました。ハシャート・アムで、ホンギオ川の鹿石と立石墓と岩壁画の説明をしました。宿泊地へ行く途中で、車の中に色々な話をしたり、寝たりして、予定どおりの時間についたので、お客様に嬉しかったと思います。待っていた先生たちと学生たちも安心しました。                         
夕方、皆で尾島礼子さんとあいさつして、夕食を食べました。夕食でモンゴルの伝統的な料理のボーズを作りました。ボーズは蒸し物です。特に羊の肉で作って、疲れた時食べたら体に良いです。モンゴル人の好きな料理です。でも、お客様は日本人だから野菜とお米を入れて、ボーズを作りました。また、にんじんサラダを作りました。それはお客様に口に合う物になったのでよかったと思います。
  ドゥーリーマー[満]
  サランツェツェグ[夕子]







5日目[7月29日(水)]
この日は滝とワンセンベルーを見ました。ワンセンベルーはトウヒレンの仲間の薬草です。
はじめにオシャール滝を見に、朝10時30分に出発しました。この滝から馬でワンセンベルーを見に行きますから、お客様の乗る馬を5〜6人の学生が、滝までこの馬に乗って行きました。滝は宿泊地から2,6キロメートルでした。滝について写真を撮ったり、見たりして、お客様も楽しんでいました。
滝から馬でワンセンベルーを見に行きました。その時、お客様が馬に乗って、学生たちが馬を引っ張って行きました。滝からワンセンベルーが咲いている所まで3,7キロメートルでした。途中で雨が降って、あられも降りました。でも短い時間に降って、すぐ太陽が出て来たので、お客様の気持ちが良かったと思います。
山に登ってワンセンベルーを見ましたから、お客様に大変だったかもしれません。でも、ワンセンベルーはとても珍しくて、特別な花ですから、あまり見られません。この花を見た人は運が良くて、幸せになります。そして、独身の人が見たら、恋人ができるという話もあります。ですから、お客様はワンセンベルーを見て嬉しかったと思います。山を降りて、昼食を食べました。帰る時、お客様と学生が一緒に馬に乗って、話をしながら帰りました。                                   宿泊地に16時ごろに着きました。帰って来て、料理を作るグループは料理を作って、ほかの学生たちはお客様と話をして、何人かの学生はバレーボールをしました。
      バトチメグ[章子]
      オランツェツェグ[雅子]






6日目[7月30日(木)]
今日は、山の上で私達の見る所はありませんから、休みの日です。お客様は休みの日をとても楽しく過ごしました。私達は朝ごはんをお客様といっしょに食べました。
尾島様は研修ツアーに遅れて来たので、今日はサランツェツェグさんとドゥーリーマーさんとミャグマルジャルガルさんが、尾島様を連れてノゴーン湖を見に行きました。ゲルに残ったお客様に、学生たちが菓子パンを作って見せました。お客様は作った菓子パンを食べて見て「おいしいね」と言っていました。その後、近くのゲルにモンゴルお酒を作っているということを聞いて、お客様を連れて見せに行きました。作り方がおもしろいので、お客様はよく見ていました。作ったお酒も飲んでみました。とてもおもしろかったです。学生たちは透様と一緒に絵をかきました。学生たちは自然など自分の好きな物をかきました。とても楽しかったです。
午後ホルホグの羊を解体しました。お客様は皆帰って来ました。羊を解体することを見ました。クラスのトゥメンジャルガル君が、友達と一緒に羊を解体しました。尾島様は前に羊を解体する状態を見たことがないので、びっくりしていました。その後、先輩たちの研修ツアーのDVDを見ました。DVDを見ている間にホルホグが食べられるようになりました。そして皆で外に出て、ホルホグを食べました。ホルホグもおいしかったです。お客様はとても満足していました。
それで、すぐパーティーを始めました。パーティーの時、お客様と私たちはプレゼントを交換しました。この時、本当に楽しかったです。お客様にあげたプレゼントは、皮で作った物でした。お客様はとても喜んでいました。お客様は私たちにプレゼントをくださいました。プレゼントの中に、色々な物がありました。例えば、箸、手帳、折紙などがありました。私たちのかいた絵の裏側に、透さんが「もし日本に来たら私の家に泊まってください」という手紙を書いて下さいました。それから、皆で歌を歌いながら踊りました。パーティーはとても楽しかったです。今日はとても楽しくて、天気もいい日でした。
                           エンフマンダフ[栄子]
                           エンフバト[睦子]








7日目[7月31日(金)]
今日はホブド市へ帰る日です。朝、お客様と私たちを手伝ってくれた遊牧民と一緒に、皆で写真を取りました。遊牧民の奥さんがミルクを空に向けてまいてくれました。これは「途中で車が壊れないで元気で行ってください」という意味を表すモンゴルの習慣です。
そして、朝9時35分に出発しました。途中でB車がちょっと壊れました。車を直している時に、トゥメンジャルガル君の友だちが、モンゴルの酒を持って来てくれました。お客様はモンゴルのお酒を飲んで、学生たちはけん玉の試合をしました。
そして、山から下りる時、道が難しいので、来た時と同じように、お客さんと私たちは色々なことを話しながら歩いて下りました。そしてA車が山から下りた後、続けて行くことができなくなったので、2台のロジアのワゴン車に乗って帰ることになりました。
1時30分にアルタンツォグツ湖へ着きました。アルタンツォグツ湖の説明をする時、お客さんがこの湖を見て「思ったより小さい」と言いました。でも、この湖は地元の人々にとても大切で、「ツァンバガラブ山のおへそ」とも言われています。
そして、ハシャート・アムのサランツェツェグさんの家で昼食を食べました。そこでB車の調子がまた悪くなったので、この車が途中で壊れるかもしれないという心配がありますから、ホブド村へ行くのをやめてホブド市へすぐ帰りました。
ホブド市に8時10分ごろ着きました。そして、晩9時半に、イフモンゴルレストランで、お客さんと学生たちは一緒に夕食を食べました。食べる時、色々なことを話して楽しかったです。
                              ミャグマルジャルガル [喜子]









私たちの書いた日記はどうでしたか。皆さんに今年の研修ツアーが楽しそうで、来年参加したかったら、私たちの後輩が頑張って、今年よりいいスケジュールを作ると思います。ですから皆さん、来年ホブドにいらっしゃってください